Wanaky Travel & Life

3人の子どもたちと旅行、アウトドアを楽しんでます。旅、生活に役立つ情報を発信

長野とスキーと温暖化

​​​​​ 今シーズン初スキーは2/5とだいぶ遅くなってしまいました。シーズン前からエルニーニョが強まる予想が出ていて、暖冬少雪を予感してましたが、これほどまでの状況になるとは。悲しすぎます…


 伊那スキーリゾートへのスキーレポの前に、近年気になっている気候変動のことを。

  • 近年のスキー場の積雪量
  • 20年前は
  • ​ついにスキー場閉鎖
  • ​スキー産業はどうなるのか


 近年のスキー場の積雪量



 
ここ数年はラニーニャ現象傾向で、気温もそこそこ冷え込み、温暖化の影響も感じさせないくらい降雪量が多かったです。降雪量が多くなっていることは温暖化ともつながるんですが。特に日本海側でここ10年くらい豪雨ならぬ豪雪となることがありますね。温暖化なのか、気温上昇により水蒸気を含んだ雲が日本海から北陸、北アルプスの山脈にぶつかり、そこに寒気が重なることで記録的な豪雪になるともいわれています。


 温暖化=積雪量が減るは、基本的にそうなるんですが、ある程度標高が高いところはそうではなく、積雪量が増えるところもあります。白馬の1500m付近のゲレンデ積雪量を見ていると、大昔ではなく、ここ数十年で積雪量MAXを記録していたような気がします。(正確でなくてすみません)

 20年前は(2000年くらい)



 
10年くらい前でしたか、八方上部もすごい積雪になり、よく黒菱ペアやアルペンクワッドの下の雪を掘っていたのを思い出します。一方で、下部は気温上昇により雪が付きにくくなり、リーゼンスラロームは人工降雪機がないとシーズンを通して滑るバーンを作れなくなりました。2月後半になると雨が降っちゃうんですよね。春の訪れが確実に早くなっているのを感じます。


 20年も前、現役で毎日のように滑っていたときは3月後半からが、今の春でした。確実に早く暖かくなっています。平均気温が数度上がっているとか言われていますが、私もたかが1、2℃でしょう、大して変わらないんじゃないの。と思ってました。目に見える変化でその脅威を感じるこのごろです。


 ついにスキー場閉鎖



 
長野市飯綱高原スキー場は今シーズンをもって営業を終了するとの、ニュースを耳にしました。現役時代は市街地から25分で行けるのでたびたび通った場所です。長野オリンピックモーグル里谷多英さんが金メダルをとったところです。そのモーグルバーンは里谷多英コースと名付けられ、モーグルファンに愛されたコースでした。1998年ですね。
 ⇒​飯綱高原スキー場​の公式HP

 
 
飯綱高原スキー場はもともと長野市が運営する市営スキー場でしたが、スキー人口の減少や温暖化による営業日数の減少などにより、運営は赤字。昨年2019年にプロポーザル公募によって民間企業に0円で譲渡することで存続を検討していましたが、買い手がなく閉鎖ということになったようです。


 長野市街地から飯綱山を望むと、その山腹にスキー場のコースがよく見えます。市民は冬になるとコースに雪が付いたのを見てシーズンインを実感している人も多いのではないでしょうか。今後はコースに木を植えて元の森に戻すとのことで、数十年後にはスキー場の痕跡も見られなくなるんですかね。。。残念です。


 スキー産業はどうなるのか?


 
 大好きなスキーはこれからも続けられることを願ってます。子供たちが大きくなっても今のように普通にスキーが楽しめる環境が残るようにできることは協力したいなあという気持ちです。
 スキー大国長野県には、スキーを作る製作所やメーカもありますし、スキー場経営会社、スキー場で働く人たち、観光としてのスキー。スキー、スノーボードに支えられている県です。
 一方でスキー場を取り巻く環境は悪化。スキー人口の減少は止まらず、温暖化による営業日数減少や降雪機の負担増加、などなど。

 
しかしながら、外国人観光客の増加はプラス要素、長野駅に行ったときも外国人の多さに驚きます。また白馬など有名エリアは、まるで外国のスキー場に来たかの気分になるほど年々増加している感じを受けます。非常にうれしいことです!またスキー場は、冬だけでなく通年型のアウトドアリゾートとして楽しめるよう変化しています。白馬岩岳マウンテンリゾートの、『マウンテンハーバー』や、白馬八方尾根の
『ハクバマウンテンビーチ』など、新しい試みが始まってます。まだ行っておりませんが、次のグリーンシーズンに行ってみたいと思います。

 ⇒​白馬岩岳マウンテンリゾート​の『マウンテンハーバー』公式HP
 ⇒​白馬八方尾根​の『ハクバマウンテンビーチ』公式HP

 最後に、来春最も期待しているのは、白馬観光開発とスノーピークが運営する新しいオールシーズン施設です。どんな感じになるんでしょうか、楽しみです。





 ⇒​プレスリリース​に飛びます

​ スキー場の新たな動きを応援していきたいと思います。